3年以上農薬や化学合成の肥料、殺虫剤、除草剤等を使用せず自然のサイクルに従って栽培収穫された綿花のことです。自然の循環サイクルを守り、化学物質による自然環境への負荷をできる限り軽くするため、オーガニックな暮らしに変えてゆくライフスタイルが世界中に拡がっています。nanadecorで使用しているオーガニックコットンはオーガニック原料を第3者の認証機関によってきちんと証明されています。

オーガニックには以下のように定められています。

  • 3年間以上農薬や化学肥料を使用しない土地で栽培
  • 化学合成農薬や化学肥料は原則使用しない
  • 遺伝子組み換え原材料は使用しない
  • 放射線照射はしない
  • 化学合成薬剤の使用を制限   など

通常のコットンと オーガニックコットンの違い

世界の農産物の栽培で使われている農薬の中で、コットンは農薬の使用が多い農産物です。普通の綿の栽培は、土壌のカビや細菌を殺菌し、化学肥料を使い人工的に土壌を作り、殺虫剤や除草剤を散布します。収穫時期には枯れ葉剤を使用し、農民の健康被害が起きてきました。更に綿製品の製造加工中にも、化学合成糊や苛性ソーダ、硫酸、塩素系漂白剤、防縮剤等を繰り返し使用しています。農薬や化学肥料は土壌の力を劣化させ、環境破壊や生産者や近隣の住民の健康被害につながっています。

オーガニックコットン栽培は豊富なバクテリアが農薬不要の健康な土壌を作り、害虫の天敵であるてんとう虫や蜘蛛によって駆除したり、害虫が嫌う唐辛子やにんにくをコットン畑に植えたり、コーン、マローといった虫が好む植物を植えて集め、コットンの方に行かないようにコントロールします。収穫は手で摘むので、大型の刈り取り機械には必要な枯れ葉剤を使用しません。製品加工では生分解されやすい澱粉糊や天然のワックス・植物性洗剤等を主体に高熱高圧処理・高温湯水洗浄を行う等それぞれの生産過程においても環境や人体への健康負荷を極力抑えています。オーガニックコットンの使用量が増えれば、農家の人々や周りの地域の人々の健康や生活改善を助けることができます。

オーガニックコットンの特徴

生地のポツポツとした斑点

オーガニックコットンは生地にポツポツとした斑点が残っているものがあります。これは糸にする段階で取り除ききれなった綿花の葉や茎の残りで、洗濯を繰り返すうちに減っていきます。また今ではごくまれになりましたが、色の付いた繊維が混入することがあります。これは手摘みの際に農家の人が着ている服の切れ端や綿を包む布地の切れ端などで、手摘みのオーガニックコットン特有の現象で、風合いと愛でてくれる方もいます。

油 分

綿の繊維は種を雨から守るため、油分があります。通常のコットン製品では苛性ソーダで脱脂を行い、染色などして仕上げに柔軟剤で荒れた繊維をカバーします。オーガニックコットンは強い化学洗浄を行わないので多少のオイル分が残っています。吸水性が良くないと感じる場合もありますが、洗濯を繰り返すうちに吸水性が増し、やわらかな肌触りが長く維持します。

お手入れ

洗濯機でネットに入れて、天然成分の洗剤の使用をおすすめします。オーガニックコットンは多くの空気を含み非常にソフトな繊維ですので、柔軟剤は必要ありません。通常のコットンとは異なり、薬剤を使用した防縮加工を施していないため、若干の縮みがあります。長時間日光に当たると変色することもございます。洗濯を繰り返すうちに表情や色合いが変化していくこともお楽しみ下さい。
洗濯物を白く洗い上げるために、漂白剤が、また洗剤の多くは化学薬剤で作られています。皮膚 アレルギーや発ガン性物質の疑いのある蛍光剤、塩素の残留が懸念される漂白剤などがその代表です。それらが洗濯後も洋服に残留し皮膚に影響を与える場合があります。皮膚アレルギーや化学物質過敏症の原因とされています。

nanadecorのオーガニックコットン

認証について

様々な会社の生地を商品によって使い分けているため、原綿での認証、生地までの認証、商品までの認証と商品によってさまざまの認証段階、認証団体となっています。最低でも原綿の時点での第3者機関での認証が受けられる生地を主に使用しています。

<オーガニックコットン基準・認証認定関連機関>

  • GOTS(グローバルオーガニックテキスタイルスタンダード)
  • Control Union(コントロールユニオン)
  • OCS(オーガニックコンテントスタンダード)
  • NOC(日本オーガニックコットン流通機構)

原産国

原綿の原産国は特に国の指定はなく使用しております。nanadecorで使用している生地ではインド、トルコなどが多くなっております。オーガニックコットンは人為的にコントロールすることなく、自然の摂理に伴って栽培されているため、収穫場所や時期によって綿そのものの色みが違ってまいります。染色・漂白されていない素材は、オーガニックコットンそのものの色味の違いをお楽しみください。