#01 近藤麻理恵さん 後半 プラネットフレンドリーかどうかが、ものを選ぶ基準になっていきます
先週からお届けしている近藤麻理恵さんの愛用品リスト。ブランドが始まったファーストシーズンのカーディガンから始まったアイテムは、現在のコレクションのワンピースまでつながっています。眠る時も、日常も気持ちよく。こだわりのラインナップをご紹介するとともに、後半は皆さんからよく聞く、お買い換えどきのタイミングのアドバイスや、ものを選ぶときの基準など幅広くお話を伺っていきます。
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神田:オーガニックコットンは長持ちするので、なかなか買い換えどきが難しい。愛着が湧くので、なかなか捨てられない、という声をよく聞きます。麻理恵さんはどんなタイミングでお買い換えされていますか?
麻理恵:確かに、どのウエアも洗濯を繰り返していて、本当にたくさん着ています。わたしの片付けの方法では、触った時にときめくかが大切なのですが「ときめき力が弱ってきたぞ、お疲れになってきたぞ」というところ、お役目を終了したなと思う時を見極めることが大事ですよね。わたしの場合はいっぱい持っているものを着回しているので、洗濯をしても意外と持つんです。ですから特に何年とかは決めず、特に消耗が一番激しいインナー類を定期的に。ナナリブのレギンスは、お買い物をする時に、必ず買い足すようにしています。
神田:自分なりの見極めですね。わたしも疲れが溜まりがちな時期や、忙しい時期にはホワイトのナイトウエアを着てリセットするのですが、疲れている時期に集中して着ると、パジャマのお疲れ度が早い気がします。ピンクは癒し、ホワイトはリセット、ナチュラルは安心感。こんな感じで何着かを着回していますが、ホワイトは消耗が早いなど、色や素材によっても違いますよね。オーガニックコットンは本当に長持ちして、優しい風合いに変化していくので、そのあたりも利点のひとつ。麻理恵さんはオーガニックや肌に優しいものを取り入れる意義はどうお考えですか?
「アメリカでの恒例はホームパーティー。自宅で開いた時に着ていたカシュクールドレス。ほどよくリラックスしつつ、ドレス感もあるので、おうちに人が来る時にも重宝しています」
麻理恵:いまアメリカのロスに住むようになってから、仕事柄、いろんな方に様々なアイテムをお勧めいただいたり、新しく立ち上がるブランドの情報を聞く機会が増え、結果的にL Aの最先端の情報を知ることが多くなりました。それはお洋服だけではなく、食べ物や化粧品などいろいろです。そのほとんどが「環境にいい」ということをブランドのコンセプトとして主張しています。どれだけ「プラネットフレドリー」で「サステナブル」「地球を大切にしている」か、が大事。さらに消費者の方々もそれを基準に、自分が何を買うかを決めるんです。わたしもアメリカに自分のブランドショップがあって、お気に入りのセレクトアイテムをご紹介しているのですが、リサイクルウールで作られたものだったり、素材に気をつけて選んでいます。お客様からの質問でもその商品がどれだけエコなものかということを聞かれたりするので、これからは地球に関する意識というものが大事になってくることを実感しています。ですから、nanadecorがオーガニックコットンを使っている考え方にはすごく共感ができますね。
神田:確かに、ブランドはただものを作るだけの役割から、みんなに優しい存在へと変わってきています。社会や地球の問題をビジネスを通じて解決しようという動きがある中で、何かを選ぶ時に、自分だけではなく、環境にも、地球にも優しいがキーワードになってくるのでしょうか?
麻理恵:そうですね。わたしは洋服であれば「着ていて心地がいいこと」も大事ですし、買い物自体は「少しでも何かものを買うことによって、環境に優しい行動ができるならいいな」と思います。アメリカはストイックな方も多いですが、わたしはストイックすぎずに「ちょっと普段からいいことをしている」という軽い気持ちで、日々の生活に取り入れるくらいがちょうどいいです。
神田:しかし、そのエコフレンドリーな気分や意識を10年前に気づいていたということは、とても早くからご自身でも時代を感じていらっしゃたんですね
麻理恵:オーガニックコットンに関しては、まずは「気持ちいい」ということが大前提。わたしにとっては肌が感じる「着心地がいい」「やわらかい」ということが一番だったと思います。
「スノードロップのシャツタイプも楽なので撮影のお仕事の時も、妊婦期もよく着ています」
神田:ではいま重宝しているアイテムなど麻理恵さんの愛用品を改めて教えてください。
麻理恵:いまリラックスウエアとして着ているのは、スノードロップのドレスです。カシュクールタイプもシャツタイプもどちらも楽チンで愛用しています。ガーゼの素材も大好きで、ローズマリーガーゼチュニックを始め、ヴァイオレットシャツワンピースなど、様々なアイテムを持っています。妊婦の時期も、レギンスなどは変わらずそのままはけていて、ナナリブのカップ付きのキャミソールも重宝しています。実はワンピースだけではなく、ボトムも大好きで、ローズマリーキュロット はワンピースに重ねたり、本当に便利でよく履いています。サイズが大きいものはお直ししていますが、以前あった、ナイトローズ柄の白のスカートも、ウエストがゴムや紐で調節できるので、大好きです。
最近では、赤いベルガモットのワンピースを購入しました(笑)。カットソーのアイテムも気持ちがいいですね。小物では、ロスは少し暖かいので、スリーピーソックスは日本用にお休みしていて、こちらでは薄手のリラックスソックスやリブソックスが好みです。引っ越す前はnanadecor用のラックがあったほどで、今はパジャマや下着の引き出しはnanadecor用の引き出しになっています。
ガーゼ素材の >ヴァイオレット シャツワンピース >ローズマリーチュニック
授乳もできる赤のカットソー>ベルガモットワンピース フリルが可憐>カトレアフリルドレス
神田:もしかしたらnanadecorスタッフと同じくらいのコレクション数ですね。わたしのブランドの設立のきっかけは、オーガニックコットンの気持ち良さに惹かれ、それを伝えたいという想いから。麻理恵さんも最初のスタートは肌触りの心地よさです。こうして自分自身が、自然の恵みや、心地よい肌心地を受け取り、感じられるように。五感を磨きながらときめく自分を作って行けたら良いですね。麻理恵さんも3人のお子さんの子育てと、お仕事と、ますます忙しくなるかと思います。家でのリラックスタイムにしっかり充電できるように、nanadecorではアイテムを通して、今後の活躍を応援できたらと思っています!
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